ジャスダック上場のマンション事業者、セイクレスト(大阪市中央区)は5月2日、同日開いた取締役会で破産手続き開始の申し立てを行うことを決議しました。
5月2日という連休直前のタイミングで倒産決議するとは、取り付け騒ぎを回避したありがちなパターンです。
景気低迷でマンション販売が計画通り進まず、資金繰りのめどが立たなくなり、事業継続を断念したようで、負債総額は2日現在で22億円。
セイクレストは平成3年12月に設立。マンションの企画・販売代理事業や不動産流動化事業を主力に事業展開してきた。
ただ、リーマン・ショック後、不動産の流動性が低下。マンションの企画・販売台事業も伸び悩み、金融機関から融資が受けられない状態が続いていた。4月28日期日の約束手形も決済資金の準備ができず、不渡りになる見込みとなっているほか、運転資金の確保もできない状況になっていたという。
アーバンコーポレーションの倒産も最近ありましたが、マンションディベロッパーの倒産が今後も続きそうです。
マンションディベロッパーは、前期黒字で財務体質が比較的良好でも、不動産の流動性の低下により、金融機関からの融資がストップして資金繰りに息詰まるケースがあるので、注意が必要ですね。
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