札証アンビシャス上場の液晶検査装置の製造販売業「インネクスト」が倒産しました。負債は約10億7000万円。
今年に入って上場企業の倒産は5月に破産したジャスダック上場の(株)セイクレストに続いて3社目です。
2011年6月17日に過去の決算において不正経理を行っていたことを発表したことが原因です。2007年6月期から2011年6月期第3四半期までで約24億円の架空売上と約10億円の粉飾利益があったとのこと。
2007年12月に札証アンビシャス市場に上場した企業なんですが・・・。
札幌アンビシャス市場の上場審査基準は一体どうなっているのでしょうか?
以下は、帝国データバンクの9月9日(金)18時28分配信の引用です。
【札証アンビシャス上場のインネクストが自己破産を申請】
(株)インネクスト(TDB企業コード985274709、資本金1億9581万2500円、東京都品川区西五反田2-18-2、代表那須郁雄氏ほか1名、従業員17名)は、9月9日開催の取締役会で自己破産を申請することを決議し、同日、東京地裁へ自己破産を申請した。
当社は、2003年(平成15年)10月に設立。医療機器の輸入販売権を譲り受けたのを皮切りに、液晶検査装置の製造販売なども手がけ、2007年12月には札証アンビシャス市場に上場を果たしていた。その後、液晶機器事業を主力として展開し、2009年6月期には中国企業向け液晶製造装置の納入や、国内でも大口の医療関連装置の受注を得るなどして年売上高約13億9400万円を計上、また翌2010年6月期においても、主要顧客である台湾や中国の液晶パネルメーカーが積極的に設備投資を進めたことで、液晶製造装置の販売も好調に推移、年売上高は約14億8400万円と公表していた。
ところが、2011年6月17日に過去の決算において不正経理を行っていたことを発表。2007年6月期から2011年6月期第3四半期までで約24億円の架空売上と約10億円の粉飾利益があったことを明らかにするとともに、同日付で監理銘柄に指定される事態となっていた。このため、信用が低下し予定していた大型案件の受注も出来ず、スポンサーの獲得も難航、今後の資金繰りの目処が立たないことから、今回の措置となった。
負債は約10億7000万円(9月9日現在)。
なお、今年に入って上場企業の倒産は5月に破産したジャスダック上場の(株)セイクレスト(大阪府、マンション企画・販売代理、負債22億8200万円)に続いて3社目となる。
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