「神奈川」 シコー(株)(資本金33億5102万633円、大和市中央林間西3-9-6、代表白木学氏、従業員59名、東証マザーズ上場企業)は、8月10日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。
2007年から始めた為替デリバティブがその後の円高進行で評価損が発生、断続的な赤字決算の要因となっていた。
2012年12月期の第1四半期決算は販売単価の下落に加え、原料費や中国の人件費の上昇で、売上原価が売上高を上回る売上総損失を計上。「継続企業の前提に関する注記」(ゴーイングコンサーン)がなされたことで、金融機関と締結しているシンジケート・ローンの財務制限条項に抵触し、資金調達環境は厳しさを増していた。
資金繰りが悪化するなか、今年6月以降取引先金融機関との間で再生の方針について協議する一方で、スポンサー選定を進めてきたが本日付でミネベア(株)(東証1部)との間でスポンサー契約を締結、同社支援のもと再建を目指すこととなった。
ちなみに、シコーは上場初値が500万円にもなった会社。
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